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旧福知山線廃線跡と武庫川渓谷巡り

闇と巨岩そしてコウモリ

 旧福知山線廃線跡と武庫川渓谷巡り

 

                               2023年9月16日

 今日は9月も16日、秋本番、空には鰯雲、空中には赤とんぼ、涼しい風が吹き渡り気分は爽快、快適な一日になるはずが・・・?

暑い!とにかく暑い!水銀柱がぐんぐん上がり熱中症対策が必要になる30度を超える猛暑の中、JR生瀬駅に集合したのは12人の猛者!?

今日は、この12人で日本に残っている貴重な廃線跡を歩きます。

と言うのも、日本全国に廃線跡は山ほどあるが、そのほとんどが安全上や私有地であることから、立ち入り禁止になっていたり、逆にすべて撤去されて跡形もないからです。

そう言う意味でも、今日歩く旧福知山線廃線跡は貴重なハイキングコースです。

 さて、それでは出発です。まず武庫川と併走する国道を北上します。爆走する大型トラックの排ガスを浴びながら、狭い歩道を一列になって黙々と歩きます。ようやくコースの入り口に辿りつきました。このコースは全長4.7km、6つのトンネルと3つの橋梁が今も残されています。コースは平坦で枕木がそのまま残されており、廃線跡を歩いている雰囲気満点です。

 トンネルは照明設備がないので、真っ暗で何も見えません“完全な闇”です。

スマホのライトぐらいでは役に立ちません。懐中電灯必携です。最大光量にして行く先を照らしても、その光は空しく闇に吸い込まれていくのみです。足元を照らして、一歩、一歩、枕木につまずかないように、着実に歩いて行く必要があります。

こんなところで、落とし物でもしようものなら見つけるのに、相当苦労しそうです。

暗闇の中を進んでいると、突然、視界に飛び込んでくるものがあります。

“コウモリ”です。

天井にぶら下がって寝ていたのに、人間どもがトンネルに入ってきて迷惑千万とでも言いたげに、無数のコウモリが乱舞しています。

ここは早々に退散するしかありません。

廃線跡の横を流れる武庫川渓谷がまたすごい!

“巨岩”です。

大阪城の有名な蛸石の何倍もありそうな巨岩が、ゴロゴロしており、その間を激流が轟音を立てて下っています。

そんなこんなで、普段の街歩きでは味わえない異空間の貴重な体験をして、JR武田尾駅までの全行程7kmを無事完歩できました。

        

次回は10月21日(土)阪急京都線 大宮駅 午前10時集合。

        “京の新撰組の史跡を巡る”です。多数のご参加をお待ちしております。