四季の会 夏
2019/07/16(火)
歴史が息づく町にチンチン電車が走る part2
不安定な天候の中、19名の方に参加頂きました。
当初の予定では、堺ボランティア協会のガイドの方と回る予定でしたが、堺ボランティア協会の計画書をもとに下見を実施、休日で閉館しているところが続々、最大の見どころの南宗寺は拝観料400円にも拘らず、庭は雑草だらけ・建物は蜘蛛の巣だらけ、領収書も無く「金返せ!」と言いたいところです。そんなこんなで、堺ボランティア協会に頼らない計画に急遽変更しました。(ボランティア1日ガイド 大阪は無料・堺は有料)
天王寺からチンチン電車(阪堺電車)で新明町に、最初の目的地は本願寺堺別院です。
堺市に現存する最大の木造建築、明治政府が実施した廃藩置県で、堺県となり本願寺堺別院で県庁の業務を行い、和泉国・河内国・大和国(現奈良県)を管轄していました。(明治4年から10年間)
その後、県の整理により大阪に統合、広域であったため奈良県が新設されました。
妙国寺の蘇鉄は1,100年を超え5m以上あり、国の天然記念物に指定されています。織田信長がこの蘇鉄を気に入り安土城に移植させましたが、蘇鉄は毎夜「堺に帰りたい」と泣きました。激怒した信長が蘇鉄の幹を切りつけると、蘇鉄は血を流して苦しんだため、元の妙国寺に返したとの伝説があります。本来は有料ですが隙間から蘇鉄を無料観賞、妙国寺は幕末に起こった「堺事件の土佐藩士11人が切腹した地で、慰霊碑があります。堺港の警固にあたっていた土佐藩士とフランス人水兵のいざこざから水兵を殺害、弱い立場の幕府は、土佐藩士の切腹で片を付けました。言葉が通じなかったことから起こった事件です。
天気予報がはずれ気温30℃以上の晴れ、冷房が効いた伝統産業会館は快適です。
2階では堺包丁を展示販売、高級包丁がずらり、外国の方が購入されるのか熱心に説明を聞いていました。参加者が堺産業会館に貢献、一人が堺包丁・もう一人は高級おろし金を購入、高級おろし金でおろした大根は淡雪のようになり味は別格との事です。
昼食場所はザビエル公園、宣教師フランシスコ・ザビエルを手厚くもてなした豪商・日比屋了慶の屋敷跡に作られた公園です。
昼食前の注意喚起は、ハトに注意と集合時間厳守。
ハトにえさを与えると離れません。しかし、誤って弁当を少し落とされた方が、テーブルの下はハトだらけ!
昼食後、利晶の杜へ、途中の道路に与謝野晶子の生家跡の石碑が、与謝野晶子は菓子商駿河屋の三女として生まれたそうです。今は道路となりチンチン電車が走っています。
利晶の杜の有料施設(2F)は閉館日ですが、1Fは無料で見学可能、旧堺市街をジオラマで再現され、堺ボランティアガイドの方が数名で説明されています。ボランティアガイドの方から「世界遺産登録の百舌鳥古市古墳以外に、南宗寺がお勧めです」と言われガッカリ、「行ったことがないのか?」と言いたい。
横の千利休屋敷跡でボランティアガイドの方にお願いし集合写真撮影、有難うございました。
最後は開口神社(あぐち)、大和朝廷の時代から塩土老爺神(しおつちのおじのかみ)を主祭神とした、大阪湾を守る海の神様で、住吉大社の奥ノ院とされていました。
ここで本日の予定はすべて終了し解散宣言をしました。
大小路駅からチンチン電車で天王寺へ、途中の駅で年配の女性が乗車、参加者の方が席を譲っていました。年配者が年配者に席を譲り、乳母車で乗車していた女性には降車の手伝い、参加者は元気で親切な方ばかりです。
恒例の反省会は参加者を募り、阿倍野界隈で皆様とワイワイガヤガヤ楽しい時間を過ごしました。
次回は11月26日(火)京阪電車 出町柳駅叡山電鉄連絡口 ㏂10:00
葵祭の舞台を訪ねて、上賀茂さんから下鴨さんです。
案内は京都ガイド達人の村松さん 皆様のご参加お待ちしています。